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2018-04-24

カツオだしが分子標的薬の副作用を軽減


和食には欠かせないカツオだしが、腎がんや肝細胞がんに使われる分子標的薬「ソラフェニブ」の副作用を軽減することがわかりました。

高濃度のカツオだしに血管拡張作用が
分裂中の細胞を全て傷害する従来の抗がん剤(殺細胞剤)ほどではありませんが、分子標的薬にも様々な副作用があります。腎がんや肝細胞がんに使われるソラフェニブには、血管障害を招く副作用があり、手足が痛んだり、皮膚が剥がれて腫れたりします。新潟大学のグループはカツオだしに血管拡張の作用があることに着目し、臨床研究で患者に高濃度のカツオだしを毎日飲ませたところ、副作用が起きにくくなることがわかりました。カツオだしの主成分であるヒスチジンとソラフェニブをメダカの水槽に入れた実験でも、血管障害の改善を確認しています。この発見は薬を長期間使う上で不可欠になる副作用の軽減に繋がりそうです。

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