抗がん剤の副作用で起こる手足の痺れを、冷却することで緩和する方法を、京都大学のグループが開発しました。
手足を冷却すると、抗がん剤で痺れを感じたのは数%のみ
抗がん剤の副作用として手足の痺れや違和感が挙げられますが、
京都大学の研究グループは手足を冷やすことで、
それを軽減する方法を開発しました。
乳がんでパクリタキセルを投与している患者40名を対象に、
利き手側の手足を冷却用の手袋と靴下で冷やし、
もう一方の手足には何もせずに、
12週間以上の治療を続けました。すると、
何もしなかったほうの手足では半数以上の患者がものを落としたり
歩きにくかったりと、
日常生活での不自由を感じる痺れがありましたが、
冷却したほうの手足では数%
のみの患者が痺れを感じる程度でした。また、
生活に支障が出る程度の痺れを感じるまでの期間が長くなることも
わかっています。
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