乳がんには様々なタイプがあり、それに応じた治療が行われます。まずエストロゲンとプロゲステロンという女性ホルモンの影響で増殖する乳がんには、それを抑えるホルモン療法を行います。がん細胞にHER2という蛋白質が発現している場合は、それを標的にして、がん細胞の増殖を食い止めるハーセプチン（分子標的薬）を投与します。乳がんの多くはこのいずれかであるか、あるいはこれらを兼ねているのですが、トリプルネガティブといって10%ほどはこの3つとは全く関係のないメカニズムで発生します。そうなると手術や放射線といった局所療法以外には抗がん剤しか手段がありません。
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