2017-01-26
内視鏡による乳がん手術で乳房を残す
乳がんの手術にも内視鏡が使われています。
手術を躊躇して、乳がんが進行する恐れ
若い女性でも多く発症する乳がん。 その治療において問題になるのは、 いかに乳房を温存するかということです。 再発のリスクを考えれば、 患部だけでなく周囲まで切除したほうが望ましいのは確かです。 とはいえ、乳房は女性の象徴。 若い女性となると出来るだけ切りたくない、 残したいと思うのは当然のことでしょう。 乳がんは進行が早い症例が少なくありません。 手術を躊躇しているうちに悪化させてしまう恐れがあります。
乳首、乳輪、乳房表面を切らなくて済む
そんな乳がん患者の思いに応えるのが、内視鏡による手術です。 亀田総合病院(千葉県鴨川市) の乳腺センター乳腺科部長の越田佳朋医師は内視鏡を使うことで、 乳房を切除することなく、乳がん手術を行っています。 10年前頃から試行錯誤を重ね、 現在では年間150件もの手術をこなしています。 部分切除で済む患者であれば脇の下を切って、内視鏡を入れ、 乳輪や乳房にはメスを入れません。全摘出が必要な場合でも、脇、 もしくは乳房の下垂で目立たなくなる部分を切って、 内視鏡を入れます。 その後は従来の手術と同じように胸の形を整える詰め物をし、 半年ほど後に再建手術を行います。乳首、乳輪、 乳房の表面に傷をつけず、 出来るだけよい形で乳房を残せるため、 患者にとっては精神的な負担が軽減出来るはずです。 従来の手術と比べて、再発のリスクに差はなく、 保険適用となるため、費用的な負担で大きな差はありません。
若い女性でも多く発症する乳がん。
そんな乳がん患者の思いに応えるのが、内視鏡による手術です。
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