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2016-08-17

胃がんはかなりの確率で予防出来る

Doctor that palpation women
原因がはっきりしていて、予防手段もあるのが胃がんです。それでいて何もしないのは愚かなことではないでしょうか。

がんは不幸にしてかかる病気ではない
がんが日本人の死亡原因のトップである現代、その克服は医療にとって最大の課題であるといって差し支えないかもしれません。がんを制圧するためには、がんが発生する上での因果関係を把握する必要があります。がん細胞という遺伝子のエラーがなぜ起こるのかということです。そして、その解明は徐々に進み、がんは不幸にしてかかる病気ではなく、生活習慣をはじめとする要素が積み重なって発症するのだということが明らかになっています。中でも相関関係がはっきりしているのが、胃がんとピロリ菌の感染です。

AdobeStock_104495910s胃がんの原因の99%はピロリ菌
日本人のピロリ菌感染率は50代で50%以上、30代で15~20%、20代で10%と推測されます。年をとるにつれて感染率が上がっていくのは、加齢ではなく衛生面の影響だと考えられます。昔は上下水道が完全に整備されていたわけではないので、井戸の水などを飲んだりした結果、感染したと考えられます。日本人は世界一、胃がんの多い民族ですが、そのうちの99%はピロリ菌が原因です。食生活や遺伝などで胃がんになる確率は1%以下です。ピロリ菌に感染していると、胃がんになる確率は20~30倍に跳ね上がります。

ピロリ菌除去の保険適用が拡大
ピロリ菌は今やヒトの胃の中にしか存在せず、除菌が進んでいることを考えれば、胃がんになる方は減っていくでしょう。とはいえ、今もってピロリ菌に感染している方は少なからずいます。因果関係がはっきりしており、対処する手段もあるがんに対して何もしないのは愚かなことです。かつてはピロリ菌の除去に保険が適用されるのは、胃潰瘍や十二指腸潰瘍などに限定されていました。しかし、2013年2月からはピロリ菌検査で陽性で胃炎の患者、あるいは胃がんリスク検診で要精密検査となった方にも保険適用となっています。後で後悔するくらいなら、早めに検査して、感染がわかれば、迅速に処置しておきたいもの。最善のがん対策は予防なのです。
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