正しく知り決断すれば、進行がんは不治の病ではない
誰もががんになる時代
我が国では1981年以来、がんが死亡原因の1位となっています。2015年には98万人もの方が新たにがんと診断され、今や2人に1人ががんになり、3人に1人ががんで亡くなる時代なのです。医療が健康と長寿のためであるなら、がんは克服すべき最大の課題であるはずです。しかしながら、現在、患者を取り巻く状況は、患者本位であるとはいえません。
標準治療では完治出来ない
がんと診断された方は、普通は保険診療の範囲で治療を行います。手術、放射線、抗がん剤の三大療法を柱とする治療を、「標準治療」として当たり前のように受けます。ところが、標準治療は進行性のがんに対しては完治を目指しているとはいい難い部分があります。手術や放射線では細胞レベルで腫瘍を取り除けません。そして、抗がん剤も仕組み上、全てのがん細胞を殺すことが出来ず、やがては効かなくなったり、深刻な副作用に苦しめられたりします。進行がんは標準治療では治せない──患者はまずはその前提に立つ必要があります。
進行がんを治す治療法は存在
がんは治らないのだから、無理に闘わず放置せよという風潮は一部にあります。しかし、進行性のがんを放置すれば、がんに対して全面降伏し、ただ死を待つだけになってしまいます。そして、標準治療だけでは完治が出来なくても、日進月歩する医療においては進行がんであっても完治させる治療が、既に存在しているのは事実です。
完治に至る道を選べない
問題は多くの患者が「知らない」ことです。標準治療の限界が指摘されている昨今でも、がんを治す手段はほかにはないと思い込んでいる方は多いでしょう。また、インターネットの普及やメディアががんを取り上げることが増えたことのおかげで、膨大な情報が手に入るようになった反面、その真贋を判断しかねている方も多いのではないでしょうか。また、保険診療を受けていた患者が、自由診療を選択する場合、主治医から拒否され、それが大きな足かせとなることがあります。
知ることは完治への第一歩
がんを治すのは医師や病院ではありません。あくまでも患者自身です。治療を医師や病院に頼りっきりにするのではなく、自分で主体的に考え、勇気を持って判断することが、完治への第一歩となります。そのためにはまず正しく知ること。私たちの使命はそのお手伝いだと考え、がんサイダー.infoを開設いたしました。完治を目指すがん患者の皆様のお役に立てるよう、情報を発信してまいります。