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2020-07-15

免疫学的監視説

私たちの体内では常に新しい細胞が生まれています。その際にはひとつの細胞が分裂して、新たにふたつの細胞になります。その際、DNAがその二重螺旋上に並んだ4種類の塩基の配列(遺伝子)通りに複製されるのですが、様々なトラブルで正常にコピーされす、異常な細胞が出来ることがあります。この複製ミスが積み重なって細胞はがん化していくのです。こうした遺伝子の異常は修復されたり、それが出来ない場合は細胞自体を自然死させる仕組みが備わっています。こうしたがん細胞は毎日数千個という単位で生まれていますが、免疫はそれを常に監視し、速やかに排除することで、がんという病気になることを防いでいます。この考え方は1950年代には豪州の免疫学者であるフランク・バーネットが、免疫学的監視説として提唱しています。

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