toggle
2024-09-02

固形がんに対するCAR-Tが世界ではじめて承認

患者のT細胞に対して遺伝子を改変し、がん細胞への攻撃性を高めたCAR-Tは、今まで血液のがんが対象のものばかりでした。

手足の関節付近に出来る希少がん

米食品医薬品局は8月2日、希少がんの滑膜肉腫に対して治療用免疫細胞「テセルラ」を承認したと発表しました。治療用免疫細胞は、患者のT細胞に対して遺伝子の改変を行い、がん細胞への攻撃性を高めた上で培養したもので、CAR-Tとも呼ばれます。既に承認されているCAR-Tは血液のがんが対象であり、固形がんの治療における実用化は世界初となります。滑膜肉腫は、手足の関節付近などに出来るがんで、30代以下の若い男性で多く見られます。テセルラは、既に抗がん剤による治療を終え、手術が不能か転移した成人の患者が対象。価格は約1億600万円で、他のCAR-Tと同様に高額です。

Share on Facebook0Tweet about this on Twitter0
関連記事