2024-08-21
高齢者のアルコール摂取は、少量でもがんリスクを増大させる
高齢者にとっては、酒は百薬の長とはいえないようです。
少量の飲酒でもがんリスクが10%増加
学術誌『JAMAネットワークオープン』に掲載された研究では、60歳以上の成人13万5000人以上を対象に、2006~10年にかけてアルコール摂取に関する詳細な質問を行い、参加者を低、中、高リスクの飲酒者に分類した。低リスク飲酒者のアルコール摂取量は、女性は1日最大10グラム、男性は1日最大20 グラム、中リスクは、女性が同10〜20グラム、男性が同20〜40グラム、高リスクは、女性が同20グラム以上、男性が同40グラム以上と定義されました。この研究では全てのレベルでリスクがあることがわかりましたが、たまにしか飲酒をしない人よりも、低リスクの人はがんで死亡する可能性が、約10%高くなっていました。中リスクの人は、あらゆる原因やがんで死亡するリスクが約10~15%高く、高リスクの人になるとがん、心臓病、その他の要因で死亡する確率は、約33%も高くなっていました。
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