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2024-06-13

膵臓がんの早期発見を可能にする画像診断が治験開始

膵臓がんは進行した状態で見つかることが多く、早期発見の手法が課題といえます。

新たな放射性医薬品を利用したPET検査

膵臓がんは最も怖いがんといわれますが、その理由として初期には自覚症状が乏しく、また奥まった部分にあるため、早期発見が困難であることが挙げられます。それだけに早期発見が生存率を大きく左右しますが、国立がん研究センターなどのグループは、膵臓がんを初期の小さな段階で発見するための治験を開始しました。通常、CTやMRIなどの画像診断では1cm以上の大きさにならなければ発見出来ませんが、がん細胞の表面の蛋白質に結合する新たな放射性医薬品を腹腔内に投与し、放射性物質が集まっている部分に反応するPET検査を行うことで、0.3cm程度のがんでも発見出来ることをマウス実験で確認しています。がん細胞が光って見える。第1段階の治験では2025年9月までに転移のない膵臓がんと診断された患者7〜18人を対象に、効果や安全性を確認します。

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