2023-10-31
14歳の少年が開発した悪性黒色腫を治療する石鹸の衝撃的な価格
がんの新薬は開発コストを反映して、どんどん高騰しています。
身近な材料で作られた石鹸
米国の14歳の少年が、悪性黒色腫を治療する石鹸を開発しました。悪性黒色腫は、日本人の症例あまり多くありませんが、白人に多く進行すると予後がよくないことで知られています。開発したのはヴァージニア州の高校生で、大手化学メーカー「3M」が主催する若年層対象の発明コンテストで優勝に輝きました。免疫細胞の一種である樹状細胞を活性化するよう、サリチル酸、ココナツオイル、トレチノイン、グリコール酸、オーガニックシアバター、ハチミツから作られるこの石鹸の価格は、20個(3〜4か月分)でたった10ドル。悪性黒色腫といえばオプジーボがはじめて承認されたがんであり、当初は年間3000万円以上もの薬価が、大きな話題になりました。現在はその4分の1以下に改定されたとはいえ、同じ病気の治療とは思えないくらいの大きな差です。
関連記事