2023-07-12
肝臓がんの新たな発症の仕組みを発見
肝臓がんの発症の仕組みがまたひとつ明らかになり、新しい治療の端緒になりそうです。
免疫チェックポイント阻害剤の効果が出づらい肝臓がん
大阪大学のグループは、肝臓がんが発症する仕組みを、新たに発見しました・肝臓がんの多くではWntシグナルが異常に活性化しています。そして、このタイプの肝臓がんには免疫チェックポイント阻害剤の効果が出づらいことが知られています。同グループではWntシグナルの異常な活性化となぜ肝臓の細胞のがん化の関係性に着目し、大規模なデータベースを用いて解析したところ、Wntシグナルが活性化している肝臓がんの原因となる遺伝子として、GREB1を同定したのです。また、このGREB1の発現を抑制する修飾型アンチセンス核酸を開発し、肝臓がんを発症したモデルマウスに投与したところ、進行を抑制出来たことを確認しています。
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