2023-06-06
抗菌薬を長期間使い続けると、肺がんのリスクが増大
抗菌薬は、有害な細菌だけでなく体内の有用な細菌にもダメージを与えます。
有用な細菌が減少すると、免疫は低下
韓国のソウル国立大学のグループの研究で抗菌薬の累積使用日数と種類の数が、肺がんのリスク増大と有意な関連性を持つことが明らかになりました。2005~2006年に健康診断を受けた40歳以上の621万4926人について調査したところ、抗菌薬を使用した累積日数が365日以上の場合、肺がんのリスクが抗菌薬非使用者より有意に高く。また1~14日の参加者よりも有意に高くなっていました。また、5種類以上の抗菌薬を処方されていた場合も、肺がんリスクは抗菌薬非使用者より有意に高くなっています。抗菌薬は体内の有用な細菌にもダメージを与えるため、それらの菌によって維持されている免疫を低下させる可能性は、従前から指摘されています。
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