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2023-02-06

蛋白質分解薬

私たちの細胞には不要な蛋白質を分解する仕組みが備わっています。これを利用して、がん細胞の異常な分裂・増殖に関わっている蛋白質を分解するのが、現在、開発が進んでいる蛋白質分解薬です。がんの原因になっている蛋白質と、分解の目印になるユビキチンという分子をがんの原因になっている蛋白質に結合させる酵素の両方に結合し、分解を促します。がん細胞の異常な分裂・増殖に関わっている蛋白質を標的に、その働きを阻害するのが分子標的薬ですが、薬が深く結合出来るのは、たくさん発見されているがんの原因となる蛋白質のうち2割程度です。この蛋白質分解薬は、浅い結合でも十分に作用します。

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