2022-07-12

食道がんの秋野暢子さんが選択した化学放射線療法

標準治療では手術出来るがんは手術するのが基本です。

化学放射線療法の生存率は手術と遜色ない

女優の秋野暢子さんが、食道がんのステージ3であることを公表しました。手術ではなく抗がん剤と放射線の併用で治療を行う方針です。標準治療では手術出来る場合には手術でがんを出来るだけ切除するのが基本です。しかし、手術は患者への負担が大きく、後遺症という短所があります。特に胸部を大きく切開する食道がんの手術では、嚥下や消化、発声に障害が出易くなります。近年、抗がん剤の効果、放射線の照射技術が上がり、併用による化学放射線療法が、手術と遜色ない生存率になっています。秋野さんは、女優という仕事を考慮し、QOLの観点から手術ではなく化学放射線療法を選択したのでしょう。