2021-02-08
ナノナイフ
ナノナイフはがんの局所療法で、患部に数本の針を刺し、そこに高圧電流を通すことで、針と針との間にあるがん細胞に、nm単位の無数の穴を開けて死滅させます。がんが局所には留まっているものの、重要な血管の近くにあったり、浸潤が進んだりした結果、手術が困難な場合でも、患部を狙って治療することが可能です。欧米では肝臓、膵臓、前立腺、腎臓、肺など様々ながんに使われており、国内でも「切除不能局所進行膵がん」に対して保険適用になっています。似た治療として患部に電極を刺し、高周波でがんを焼くラジオ波焼灼療法が、肝臓のがんに用いられていますが、膵臓に対しては高温によって膵臓自体にダメージがあるため、使われなくなっています。
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