2019-11-29
スティーブ・ジョブスのがんから学ぶべきこと
がん治療においては情報と資金が結果を左右する側面があることは否定出来ません。
食事療法や瞑想しか行わなかった
スティーブ・ジョブスは、2011年に膵臓がんで亡くなりました。インターネットの時代を象徴するようなアップルを創業し、企業価値世界一にまで育てた彼は、情報と富の頂点にあったような人物です。がんとの闘いは、的確な情報を元に、自分に合った治療を選択し、場合によっては費用をかけて実行出来るかどうかに左右されます。膵臓がんは最も厄介ながんだといわれますが、ジョブスの場合、比較的緩やかに進行していたそうです。しかし、ジョブスは診断されてから9か月もの間、食事療法や瞑想くらいしか行っておらず、その間に症状が進行したのではないかといわれています。
有能な人物でも間違いはある
様々な副作用など標準治療の弊害が周知され、自分の考えで治療を選択したり、一般的な医療機関での治療を拒否される方は少なくありません。ジョブスもそのような風潮の中で代替医療に流されたのでしょう。そして、情報に溢れ、コストもかけられたジョブスが、代替医療に走った結果、命を落としたことを引き合いに出して、やはり標準治療が絶対だと主張する医師もいます。しかし、どんなに情報が入手出来る立場であっても、たとえジョブスのようにずば抜けて有能な人物でも、判断を誤ることはあるのです。食事療法や瞑想に効果がないとはいえませんが、がんは総力戦で立ち向かうべき敵です。標準治療だけで十分だとはいいきれません。科学的な治療を基本に、プラスアルファの要素として代替医療を取り入れるべきだったと思います。
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