2019-03-29
萩原健一さんが闘っていたがんとは?
萩原健一さんの命を奪ったのは、GISTという希少がんでした。
消化器の粘膜の下に瘤状の腫瘍が出来る
俳優の萩原健一さんが3月26日にGIST(消化管間質腫瘍)で亡くなりました。2011年にGISTであると診断され、最近まで元気な姿を見せていましたが、3月25日に容態が急変し、翌日に亡くなられたそうです。GISTは消化管の粘膜の下に瘤のような腫瘍が出来、再発や転移を起こしやすいがんです。罹患率は10万に1~2人という希少ながんであり、標準治療が確立されていません。
希少がんは標準治療が確立されていない
標準治療ではがんは部位別にガイドラインが決められています。患者の多いがんであれば、様々な症例の中から標準治療が確立され、ガイドラインに沿った治療が行われますが、希少がんの問題は症例が少ないために、治療が手探りにになったり、積極的な治療手段が限られたりすることです。現在、国を挙げて、がんゲノム医療が推進されています。がんを部位ではなく遺伝子の変異という観点から、治療を決定するがんゲノム医療は、希少がん克服の大きな鍵になるかもしれません。
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