2019-03-25
膵臓がんでも早期発見が可能な最新の血液検査
膵臓がんは見つかった時には進行している場合が多く、最も厄介ながんといわれます。
マイクロアレイのがんに対する感度は98.5%
膵臓がんは生存率が極めて悪く、最も厄介ながんだといわれます。その原因として自覚症状がなかなか出ないことや、膵臓が奥まった場所にあって、がんが見つけづらく、見つかった時には周辺への浸潤や転移が進んでいることなどが挙げられます。そんな膵臓がんでも早い段階で兆候がわかる血液検査があります。僅か5mlの採血でRNAを採取し、ヒトの遺伝子4万4000個を貼り付けたマイクロアレイというチップに垂らすと、がんに関連した遺伝子が光るので、それを読み取ることで、がんの有無を98.5%という感度判断します。
膵臓がんでもステージ2以降なら反応
現在、対象となっているのは、胃や大腸、膵臓といった消化器のがん。早期発見が難しい膵臓がんでも、ステージ2以降であれば兆候がわかることが確認されています。がんの診断をする検査ではないので、リスクが高いと判断された場合には、より精密な検査を受ける必要があります。費用は自由診療で10万円前後。全国、1100か所の医療機関で実施されているそうです。
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