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2019-02-21

堀ちえみさんが診断されたステージ4の意味

タレントの堀ちえみさんが舌がんのステージ4であることを公表しました。

標準治療はステージ4では延命しか行ない
がんは進行の度合いをステージで区分します。部位によって異なりますが、ステージ1~2は上皮組織や部位の範囲に留まっているがん、リンパ節や他の部位に浸潤・転移があれば、ステージ3~4になります。再発したがんもステージ4に分類されます。5年生存率はステージが上がるとともに低くなります。従って、ステージ4と診断されると悲観的になる患者が多いのは事実です。標準治療ではステージ4のがんは基本的には手術はしません。がん細胞が全身に散らばっているため、目に見えるがんを取っても、再発や転移のリスクが残り、手術によって細胞の増殖信号が出されるため、がんが勢いづく可能性があるからです。基本的には抗がん剤が中心の延命になり、使える抗がん剤がなくなれば、後は緩和ケアしかありません。

保険診療だけががん治療ではない
とはいえ、ステージ4で延命しか行わないというのは、あくまでも標準治療の考え方です。我が国では国民皆保険という素晴らしい制度があるため、がん治療も標準治療以外にはないと思い込んでいる方が多いのですが、保険適用になっていない中にも科学的な根拠や実績のある治療はたくさんあります。また、一部の分子標的薬など欧米では様々ながんに使われているのに、我が国では使えるがんが限られている治療もあります。がん治療を左右するのは免疫です。免疫を回復させることを意識して、保険診療以外の治療を選択肢に加えれば、たとえステージ4でも決して完治を諦める必要はありません。

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