2018-12-18
遺伝子編集によるがん治療を加速させる中国
双子の誕生で話題になりましたが、中国はがん治療においても遺伝子編集に力を入れています。
遺伝子編集においては中国が米国を抜き去る勢い
先日、中国の研究者が、遺伝子編集によって双子を誕生させたと公表し、大きな話題となりました。これについては倫理上の問題があると激しい批判を受けています。一方でゲノム編集を活用したがん治療に関しては、今世紀はじめにヒトゲノムが解読されて以来、その研究や医療への利用においては世界をリードしてきた米国を抜き去る勢いなのが中国です。米国では遺伝子編集によるがん治療の臨床試験がはじまろうとしている段階ですが、法的なハードルの低い中国では既にかなりの患者が治療を受けています。
遺伝子編集でどんなことが起こるのかはわからない
遺伝子の編集はまだ研究中の技術です。クリスパー・キャス9という技術はDNAを任意の場所で切ったり繋いだり出来るといいますが、本当に任意の場所だけを編集出来ているのかわかっていません。仮にそれでがんが治ったとしても未来においてどんなリスクがあるのかが不明なのです。また、倫理的に遺伝子の編集がどこまで許容されるのかは、別の見地から考える必要があるでしょう。
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