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2018-09-11

さくらももこさんが選んだ切らない乳がん治療は正解だったか

乳房は女性の象徴。乳がんになっても手術を躊躇する方が少なくありません。

乳がんの手術はしなかったさくらももこさん
先日、漫画家のさくらももこさんが53歳の若さで亡くなりました。10年以上、乳がんの治療を続けており、今年の夏頃から容態が急に悪化したそうです。乳がんの治療は、まずは手術が第一の選択肢になります。浸潤や転移が進んで、手術が不可能でない限り、切れるなら切ったほうがよいというのが標準治療の考え方です。さくらさんの乳がんが発見された時の状態は不明ですが、手術は行わずに、様々な治療を続けていたようです。以前から健康に関心が高く、健康法に関する著書もあるくらいなので、いろいろと情報を集めて判断した結果かと思います。

乳房にメスを入れることへの抵抗感
乳がんと診断されて、手術を選択しなかったといえば、昨年に亡くなったアナウンサーの小林麻央さんも同様でした。彼女については早期に適切な治療を行わず、民間療法などを選択したことが間違いではなかったかという議論まで起こっています。治療に絶対はありません。手術をしたからといって100%正解とはいえないのが苦しいところですが、手術をしない、出来ない女性の多くは、乳房にメスを入れる抵抗感がその理由になっているのではないでしょうか。

手術しても乳房の温存や再建は可能
標準治療は日々進化しています。以前は乳がんになると乳房の完全切除が当たり前でしたが、手術の技術や化学療法が向上した現在では、必要最低限な部分の切除で済ませたり、傷が残りにくい目立たない手術を行ったり出来るようになりました。また、乳房の機能は失われますが、外見に関しては再建することも、保険診療の範囲で行えます。がん患者にとって時間は貴重です。特に乳がんは発見・治療が早ければ早いほど、生存率は上がります。切るなら早めの選択をするほうが賢明でしょう。

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