Home › がんと闘う › 【がん医療考現学】がんと周辺の話題を辛口に › 腹腔鏡で医師の技術が上がるわけではない 2018-06-26 腹腔鏡で医師の技術が上がるわけではない 侵襲が少なく、回復が早い腹腔鏡手術ですが、従来の開腹による手術より優れた処置が出来るというわけではありません。 腹腔鏡手術での死亡事故が続いた 腹腔内に内視鏡と手術器具を挿入して行う腹腔鏡手術は、開腹よりも負担が侵襲が少なく、回復も早いということで広まっていきました。しかし、近年、技術や経験が伴わない医師によって、患者が死亡する事故が何件もありました。腹腔鏡は最新の技術のひとつです。しかし、患部を処置するという点では、直接、手で触れる従来の手術よりも劣るということを忘れてはいけません。あくまでも処置を簡便に、そして患者の負担を減らすための道具に過ぎないのです。最新の器具であっても、それを使う医師の技術がなければ活かすことは出来ません。 00 関連記事 未承認の小児がん治療薬を超法規的に承認せよという要望が上がる プロ野球、ホークスの大関友久投手が精巣がんの疑いで手術 タイガースの原口文仁捕手が大腸がんの手術を経て実戦に復帰 中性子でがんを狙い撃つBNCTが、年内に承認申請か 欧米で承認され、国内では未承認のがん治療薬は65もある 滋賀医科大学ががんの転移に関わる蛋白質を発見 小林麻央さんが亡くなってから1年