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2017-10-12

バイオシミラー

バイオ薬品の特許の切れた後で、同様の成分で製造される後発の製品がバイオシミラーです。ジェネリック医薬品と同様、開発コストを圧縮することで、薬価が安くなるというメリットがあります。しかし、バイオ医薬品は低分子医薬品と比べて、成分の構造が複雑で大きい上に、製造に関する技術が全て公開されているわけではないので、全く同じ成分でバイオシミラーを作ることは不可能です。ある程度は自力で開発する必要があり、製造販売の承認に際しては新薬に準ずる厳しさがあります。当然、バイオシミラーであっても開発コストは相応にかかるのですが、バイオ薬品は開発に膨大なコストがかかるので、一部を圧縮出来るだけでもメリットがあるのです。がん治療薬は従来の抗がん剤(殺細胞剤)から分子標的薬にシフトしていますが、バイオ薬品であることが薬価の高騰の原因となっています。今後、がん治療薬においてもバイオシミラーが増えていくことが期待されています。

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