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2017-09-04

米国で白血病の遺伝子治療が承認

免疫細胞の遺伝子を改変し、がん細胞を攻撃させるCART-T療法が、米国で承認されました。遺伝子治療としてははじめてのことです。

遺伝子へのアプローチががん克服の鍵
がんは、遺伝子が原因で起こる病気であり、遺伝子へのアプローチが次世代のがん治療の鍵だといわれています。遺伝子を解析することで、適切な治療を組み立てるがん遺伝子診断については、厚生労働省が保険適応とする方針を明らかにしましたが、米国では遺伝子によるがん治療が白血病の治療としてはじめて承認されました。製薬大手ノバルティスが開発したキムリアという治療で、一般にはキメラ抗原受容体T細胞(CART-T)療法と呼ばれており、その呼称をご存知の方は多いかと思います。

患者の8割以上が3か月以内で寛解に
この治療では患者のT細胞(がん細胞を攻撃する免疫細胞の一種)を採取し、遺伝子に改変を加えて、がん細胞を攻撃するようにした状態で、体内に戻します。ノバルティスによるとこの治療を行った患者の8割以上が、3か月以内に寛解に至ったということです。ひとつ問題になりそうなのは5000万円を超える費用です。薬価が高いことで批判されたオプジーボよりもさらに高いのですが、ノバルティスは1か月以内に効果が出なかった場合には、費用を請求しないとしています。

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