PETはがん検診の手段のひとつです。がん細胞が正常細胞の3~10倍のブドウ糖を消費することに着目し、ブドウ糖によく似たFDGという放射性物質を注射して、体内でFDGがどこに、どれくらい集まっているかによって、がんを見つけます。CTやMRIでは形で判断しますが、PETでは数値で判断することになります。元々はがんの転移や進行がないかどうかを確認するための手段でしたが、最近では検診の手段として普及しています。病変を早期に発見する手段としては優れていますが、早期の肺がん、食道がん、胃がん、大腸がんなどはブドウ糖の取り込みが多くないため、検診の手段としては向いているといえません。
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