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2017-02-23

膵がんを微量の血液から診断出来る方法が開発

膵がんが怖いのは、早期発見が難しく、診断された時には既に進行していることが多いからです。そんな膵がんを微量の血液を調べるだけで、85%の確率で診断する方法が開発されました。

最も厄介な膵がんは、発見が遅れがち
膵がんは最も厄介ながんといわれます。初期には自覚症状がない上に、膵臓は奥まった部分にあるので、発見が遅くなりがちです。また、膵臓の周囲には様々な臓器があり、進行すると浸潤や転移が起こりやすいのです。先日、国立がん研究センターが発表した10年生存率を見ても、5.1%と様々ながんの中で最悪の数字になっています。ステージ別に見ると、ステージ1で28.6%。何とか早いうちに発見して治療をはじめるしかありません。

85%の確率で膵がんと診断出来た
先日、英国の科学雑誌『ネイチャー・バイオメディカル・エンジニアリング』に掲載された論文によると、米国アリゾナ州立大学のトミー・フー氏らの研究チームは膵臓の腫瘍に存在するEphA2という蛋白質を特定し、血漿僅か0.001㎖に含まれるEphA2を検出する方法を開発したとのこと。実際の検査では膵がんの患者と健常者、及び膵がん以外が原因の膵炎の患者を85%以上の確率で識別出来たそうです。まだ検証は必要ですが、膵炎を初期のうちに手軽に診断で出来る方法には、期待が寄せられています。
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