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2023-05-24

がん治療薬の名前の終わりにつく「マブ」の意味


がんの新薬の主流は抗体医薬品です。

「マブ」はモノクローナル抗体の意味

トラスツズマブ(ハーセプチン)、ニボルマブ(オプジーボ)、ペムブロリズマブ(キイトルーダ)……多くのがん治療薬の名前(一般名)の終わりには「マブ」の2文字がついています。この意味をご存知でしょうか。医薬品はWHOのルールに則って命名されます。例えばトラスツズマブ(Trastuzumab)であれば接頭語の「Tras」、標的である腫瘍を意味する「tu」、由来する種であるヒトを意味する「zu」、モノクローナル抗体を意味する接尾語「mab」というようにつけれられているのです。接尾語の「マブ」が多いのは、それだけモノクローナル抗体を利用した新薬が開発されていることを意味します。がんの新薬の主流は、がん細胞や免疫細胞に対して免疫の仕組みを利用して作用する抗体医薬品ですが、抗体を作り出す細胞を、人工的に増殖させて作られたのがモノクローナル抗体です。

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