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2022-11-10

オプジーボは若返りの妙薬かもしれない


既存の薬から新たな作用が発見されることはしばしば起こります。

オプジーボで老化した細胞が減少

オプジーボは免疫チェックポイント阻害剤の代名詞のような存在です。がんは、免疫が低下することで発症し、やがて免疫を抑制しながら進行していきます。がんは、様々な手段で免疫の邪魔をするのですが、その抑制を解除することで、患者自身の免疫でがんを叩くようにするのが、オプジーボをはじめとする免疫チェックポイント阻害剤です。先日、東京大学と金沢大学のグループは、オプジーボの新たな作用として若返りの可能性を明らかにしました。マウスにオプジーボを投与したところ、老化した細胞が減少し、身体能力が改善したことを確認したのです。医薬品業界は日夜、新薬の開発に余念がありませんが、こうして既存の薬から新たな作用が発見されるのは、決して珍しいことではありません。

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