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2022-10-12

がん幹細胞を狙い撃つ物質を発見


抗がん剤ではなかなか殺傷出来ないがん幹細胞は、再発や転移に大きく関わっています。

がん幹細胞は滅多に分裂しない

幹細胞は、様々な細胞に分化する細胞のことですが、がんにおいてもがん幹細胞は存在し、様々ながん細胞に分化することで、再発や転移に密接に関係しています。また、がん幹細胞は、通常の幹細胞と同様、細胞分裂の頻度が低く、分裂中の細胞を攻撃する抗がん剤では撃ち漏らしてしまうことが多く、がんが消えたように見えても、僅かに残ったがん幹細胞から、再発や転移が起こります。京都大学と順天堂大学の研究グループは、大腸がんの幹細胞を培養し、特異的に殺傷出来る物質を探索した結果、微生物由来の中分子化合物「レノレマイシン」が、これまでに発見されていたサリノマイシンと比較しても、非常に有効であることを確認しました。新たながん治療薬を開発する端緒になることが期待されています。

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