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2022-09-22

がん患者と健常者の境界とは?


がん患者と健常者の差は、本質的な違いではなく程度の問題です。

健常者でもがん細胞を持っている

固形がんの場合、画像などで確認出来る段階(約1cm)で、医学的にはがんと診断されます。しかし、がんはいきなりその大きさで出来るわけではありません。私たちの体内では常にがん細胞が作られています。がん細胞は遺伝子の異常が積み重なり、無限に、そして無秩序に分裂を繰り返す細胞です。遺伝子に組み込まれた異常を修復したり、修復が追いつかなければ細胞死に誘導する仕組みで対応しきれなかったり、日夜、異物を監視している免疫の網を逃れたりした結果、たったひとつのがん細胞が倍々ゲームで大きながんになっていくのです。従って、程度の差はあれ、がん患者と健常者に本質的な違いはありません。がんは、早期発見と早期治療が不可欠といいますが、常にがんがどの程度であるかを把握することが大事なのです。

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