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2022-09-02

がんは部位別から性質に応じた治療へ


標準治療が行き詰まった原因は、がんを部位でしか考えなかったことです。

近年、がんはゲノム医療が推進されている

がんの種類は、肺がん、胃がん、大腸がんなど基本的に部位によって決められます。これは、我が国の医学が外科主導で患部を対象に発展してきたことが背景にあります。しかし、がんは遺伝子が様々な原因で変異し、異常な細胞が生まれて、どんどん増えていった結果です。遺伝子の変異が異なれば、がんの性質も異なり、特に化学療法においては異なった治療が必要です。標準治療が行き詰まり、なかなかがんによる死亡者が減らないのは、こうした事情が背景にあります。そして、近年、推進されているゲノム医療は、がんを部位でなく性質で分類して、治療を選択しようという取り組みです。

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