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2022-08-19

『患者よ、がんと闘うな』の近藤誠医師が死去


賛否両論ある近藤誠医師ですが標準治療の限界を周知させ、医師のいいなりで標準治療を受けることへの警鐘を鳴らした方であることは間違いありません。

『患者よ、がんと闘うな』がベストセラーに

1996年に『患者よ、がんと闘うな』がベストセラーとなり、標準治療への疑問提起の端緒を作った近藤誠医師が、虚血性心不全で8月13日に亡くなりました。近藤医師は慶應義塾大学に勤務している1980年代から、乳がんに対して一般的であった乳房切除ではなく温存を提唱し、96年には同著でがんは放置せよと述べています。がんを対象として叩く標準治療では、がんは根治出来ず、かえって副作用で苦しむことになるので無理にやるべきではなく、またがんの多くは、放置しておいても悪化しない「がんもどき」だという先駆的な考えは、大きな反響を呼びました。標準治療の限界、さらには医師に指示されるまま治療が行われるという現状を、メディアで浮き彫りにした方ですが、反面で近藤理論を盲信すした結果、治療出来たはずの患者が手遅れになったなどの問題も頻発していました。

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