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2022-08-15

腫瘍溶解性ウイルス「テロメライシン」が2024年に承認申請


がん細胞に感染して破壊するウイルスは、新しいタイプのがん治療薬として開発が進んでいます。

既に保険適用の腫瘍溶解性ウイルスも

腫瘍溶解性ウイルスは、ウイルスの遺伝子を改変し、がん細胞のみに感染するようにしたもので、がん細胞を内側から破壊すると同時に、破壊されたがん細胞を抗原として、免疫が刺激され、がん細胞への攻撃を開始します。幾つかの製薬会社が開発を行っており、デリタクトのよううに保険適用になっているものもあります。テロメライシンはアデノウイルスを利用したもので、食道がんへの放射線との併用で再生医療等製品の先駆け審査指定を受け、第2相の治験を行っていますが、開発しているオンコリスバイオファーマは、2024年の承認申請を目指すと公表しています。テロメライシンを食道がん局所に注射することで、嚥下障害などの改善が見られ、手術出来ない食道がんに対して新たな選択肢となることが期待されています。

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