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2022-08-04

島田陽子さんは、大腸がんの積極的治療を行わなかった


どんな治療を選択するか、それを考える要因は生存率だけではありません。

大腸がんは進行が緩やか

女優の島田陽子さんが、大腸がんで亡くなりました。長く活躍された方で、69歳だったと聞くと、随分若く感じられます。3年前に大腸がんと診断されましたが、大腸がんが比較的進行の緩やかながんであるため、手術や抗がん剤などの積極的な治療は行わず、症状の緩和程度しかやっていませんでした。最期は患部からの大量の出血があり、そのまま意識混濁、4日後に息を引き取られました。標準治療では切れるがんは切り、抗がん剤などの投与を行います。また、根治が望めなくても、腸が閉塞するのを防ぐために、手術を行うこともあります。治療を選択しないことを含め、どんな治療を選択するかは、ひとりひとりの患者次第です。島田さんが積極的な治療をしなかった背景には、女優という仕事や生き方など様々な要素があるでしょう。大腸がんの手術をした場合、患部によっては人工肛門を余儀なくされます。また、抗がん剤の副作用で髪が抜けたり消耗したりすることもあります。何が正解かは、エビデンスに基づく治療を行うこととは限らないのです。

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