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2022-08-02

抗体薬物複合体「DS-7300」が小細胞肺がんに対する第2相治験を開始


抗体薬物複合体は、抗体の仕組みを使って、がん細胞を狙い撃ちします。

がん細胞に特異的なB7-H3を標的とする治療

抗体薬物複合体は、がんに特異的な蛋白質を抗原とする抗体に低分子の抗がん剤を結合させたもので、がん細胞を狙って叩くことで、正常細胞に対する影響を軽減出来る新しい仕組みのがん治療薬です。既に保険適用となっている製品があり、各社が開発を進めています。DS-7300は、小細胞肺がんなどで発現し、がんの進行に関係しているといわれる蛋白質「B7-H3」に対する抗体に、トポイソメラーゼ1阻害薬を結合させたもので、今回、前治療歴のある進展型小細胞肺がんを対象に、第2相の治験がはじまりました。B7-H3を標的とする抗体医薬品はまだ実用化されていません。

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