toggle
2022-07-21

手術しないという選択


食道がんと診断された秋野暢子さんは、手術を選択しませんでした。

食道がんの手術は後遺症が懸念される

食道がんと診断された女優の秋野暢子さんは、通常選択される手術ではなく、抗がん剤と放射線の併用である化学放射線療法を選択しました。我が国のがん治療は、外科主導で発展し、手術出来るがんは手術するのが基本。また、最も効率よくがん細胞の数を減らせるのは手術です。近年、抗がん剤も放射線の照射技術も進歩しましたが、生存率だけを見ると、まだ手術を行ったほうが優れているのは事実です。とはいえ、手術にはデメリットもあります、特に胸部を大きく切開する食道がんの手術は、患者に大きな負担となる上、後遺症として嚥下や消化、発生などに障害が出る可能性はあります。特に秋野さんの場合は進行した状態であったため、手術後のQOLや女優という仕事の性格を考慮し、手術をしないことを選択しています。治療の選択は将来の選択です、生存率だけでなくその後の生活がどうなるかを含めて考えなければなりません。

Share on Facebook0Tweet about this on Twitter0
関連記事