toggle
2022-05-12

京都大学がん免疫総合研究センターでBristol Myers Squibb棟が起工


我が国の大学は潤沢な予算の中で研究が出来ているとはいい難い状況です。

オプジーボの莫大な利益を研究現場に

京都大学ではがん免疫総合センターでBristol Myers Squibb棟の建設がはじまり、5月9日に起工式が行われました。同センターは免疫チェックポイント「PD-1」の研究でノーベル医学・生理学賞を受賞した本庶佑氏がセンター長であり、その研究から誕生した免疫チェックポイント阻害剤「オプジーボ」を手がけているのが、大手製薬会社のひとつであるBristol Myers Squibbです。日本の大学は研究という観点で見てみると、予算が乏しく、厳しい環境にあるといわれます。本庶氏は、かつてオプジーボを最初に開発し、日本等での製造・販売を行っている小野薬品工業と特許料の分配で係争し、和解に至っていますが、オプジーボが稼ぎ出した莫大な利益が、こうして研究の現場にフィードバックされるのは望ましいことといえます。本庶氏は。係争に至った理由として、我が国の研究の現場が経済的に厳しいことを訴えており、小野薬品工業も和解においても研究に対する寄付を行っています。

Share on Facebook0Tweet about this on Twitter0
関連記事