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2022-02-28

iNKT治療

NK細胞の優れた異物認識能力や攻撃力を兼ね備えたT細胞がNKT細胞です。活性が高ければ、自らがん細胞を攻撃すると同時に、様々な免疫細胞を刺激するサイトカインを多量に分泌し、免疫を底上げします。NKT細胞は極めて数が少ないため、培養して数を増やしたり、活性を上げたりすることが困難なので、NKT細胞の活性を上げるαガラクトシルセラミドというカイメンから抽出した成分を利用するのがiNKT治療です。患者から単球と呼ばれる状態の細胞を採取し、αガラクトシルセラミドを認識させた状態で、体内に戻すと、単球は樹状細胞に成熟し、NKT細胞などをαガラクトシルセラミドの作用で刺激します。一般的な免疫細胞療法との違いは、培養を行わないため、すぐに治療に入れることです。

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