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2022-02-10

進行子宮体がんにキイトルーダが奏効


進行子宮体がんには今のところ、これといった有効な治療がありません。

5年生存率は17%

様々ながんに適応を拡大させている免疫チェックポイント阻害剤ですが、米国オハイオ州立大学総合がんセンターのグループによる第2相臨床試験では進行子宮体がんにも著効を示すことが確認されました。キイトルーダを1回以上投与し、26週以上追跡の出来た患者79人を対象に検証したところ、48%(38人)が、完全奏効(14%)、部分奏効(34%)のいずれかで、著効を確認しています。また、このうちの3分の2(68%)では効果が3年以上継続しました。さらに、全体79人のうち、治療の標的とされていた腫瘍の評価を受けた75人において、75%(56人)で腫瘍の縮小が確認されています。進行子宮体がんは再発し易く、またこれといった治療が確立されていないため、5年生存率は17%に過ぎません。進行子宮体がんではDNAを修復する機能に異常が見られることが多く、キイトルーダがこのような異常を標的にすることで、抗腫瘍効果が発揮されたと思われます。

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