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2021-12-03

非小細胞肺がんの新たなドライバー遺伝子「CLIP1-LTK融合遺伝子」が発見される


がんの性質をわかり易くいいかえると、どのように遺伝子が変異しているかということです。

ALK阻害薬「ロルラチニブ」が有効

国立がん研究センター東病院は、非小細胞肺がんの新たなドライバー遺伝子であるCLIP1-LTK融合遺伝子を発見したと発表しました。また、CLIP1-LTK融合遺伝子は、既に発見されている非小細胞肺がんのドライバー遺伝子であるALK融合遺伝子と構造が近く、ALK阻害薬として承認されているロルラチニブが有効であることも確認しています。有効性と安全性を検証する第2相の治験が実施中です。遺伝子の変異が原因となるがんは、ゲノム医療によって大きく変わろうとしています。がんの性質、即ち遺伝子の変異に応じて治療薬が開発され、遺伝子の変異に応じて選択されるようになってきたのです。肺がんは特にその傾向が明確で、遺伝子の変異によって様々な分子標的薬が適用になっています。

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