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2021-11-05

犬のがんにも免疫チェックポイント阻害剤が開発される


免疫チェックポイント阻害剤の登場は、がん治療が免疫重視に向かっていく大きな分岐点となりました。ヒトだけでなく犬のがん治療もそうなるのでしょうか。

悪性黒色腫の3割近くに奏効

オプジーボやキイトルーダといった免疫チェックポイント阻害剤は、従来の抗がん剤とは作用機序が異なり、がんが免疫を抑制している状態を解除し、患者自身の免疫でがんを叩きます。そして、最近では犬のがんにも同様の仕組みの薬が開発されています。開発した山口大学のグループではここまでに101の症例があり、特に悪性黒色腫については3割近くの奏効率があり、ステージ4から快癒した犬もいます。犬のがん治療もヒトと同様、がんを対象として攻撃する治療から、免疫を回復させる方向へと進んでいくのかもしれません。

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