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2021-10-14

ルテチウム177とキイトルーダの併用が去勢抵抗性前立腺がんに有効


悪性度の高い前立腺と闘っている西郷輝彦さんは、国内未承認の治療を受けるために渡豪しました。その治療は免疫チェックポイント阻害剤と相性がいいようです。

ルテチウム177で細胞単位の放射線治療

欧州臨床腫瘍学会でルテチウム177とキイトルーダの併用が、去勢抵抗性前立腺がんに効果と安全性を発揮することが発表されました。悪性度の高い前立腺がんは、細胞の表面にPSMAという蛋白質が特異的に発現します。この蛋白質に結合し易い物質に微量の放射線を出すルテチウム177を組み込むことで、細胞の単位で放射線治療を行うのがPSMA治療です。一般に行われるホルモン治療の効果がなく、転移や浸潤の速い去勢抵抗性前立腺がんの治療として欧米では既に承認されています。残念ながら国内ではまだ承認されておらず、俳優の西郷輝彦さんが渡豪して治療を受けたことが話題になりました、このルテチウム177と免疫チェックポイント阻害剤の併用は以前から相乗効果が期待されており、豪州の研究者による発表がそれを裏づけた形です。

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