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2021-08-12

前立腺がんの患者は、太っているほうが生存率が高い


一般的に肥満は健康上、リスクを増大させる要因とされます。

太っているほうが抗がん剤治療に耐えられるのではないか

肥満は様々な慢性疾患の発症原因や死亡リスクを高める要因となります。しかし、進行した前立腺がんにおいては肥満の患者のほうが、正常体重や過体重の患者よりも生存率が高いという報告がありました。イタリアのヴィータ・サルーテ・サンラファエル大学のグループは、ホルモン療法が奏効しなかった前立腺がんの患者1,577人について調べたところ、BMIが30以上の肥満では 標準体重の患者に比べて、全生存率が4%、がん特異的生存率が29%高いことがわかりました。とはいえ、BMIの高い患者のほうが抗がん剤の長期使用に耐えられるのではないかなど、様々な仮説は成り立つものの、明確な因果関係は明らかになっていません。

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