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2021-08-11

胆道がんの約半数で遺伝子変異に適合する分子標的薬を特定


がん治療は部位別ではなく遺伝子の変異に応じて選択される時代になるでしょう。

標準治療はがんの部位別に確立

標準治療は、基本的には部位別にガイドラインが確立されています。しかし、部位別の治療でなかなか生存率が上がらない中、がんの性質(遺伝子の変異)に応じて治療(分子標的薬)を選択することが進められています。胆道がんはアジアの人種に多く、我が国でも6番目に死亡者の多いがんです。FGFR2陽性の胆道がんに対してペニガチニブが承認されるなど、遺伝子変異からアプローチする治療が開発されていますが、まだ十分とはいえません。北海道大学などのグループは、同病院の胆道がんの切除標本219例について解析を行った結果、約半数の105例でゲノム情報と適合する治療を特定しました。この中には保険適用外の治療もありますが、がん治療が部位ではなく遺伝子の変異に応じて選択されることの有効性を示唆しています。

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