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2021-06-08

PD-1だけではない免疫チェックポイント


オプジーボなどの免疫チェックポイント阻害剤は、従来の抗がん剤とは全く作用機序が異なります。

それぞれの免疫チェックポイントに対する阻害剤が開発中

オプジーボは、従来の抗がん剤とは全く異なる作用機序の免疫チェックポイント阻害剤です。免疫細胞の一種であるT細胞には、表面に免疫チェックポイントが発現しており、がん細胞はそこに働きかけることで、攻撃にブレーキをかけることが出来ます。がん細胞はこうした免疫抑制を行うことで、攻撃から逃れて生き延びるのです。オプジーボの場合、免疫チェックポイントのひとつであるPD-1に、がん細胞表面のPD-L1が結合することを防ぎ、免疫抑制を解除します。このPD-1の研究において本庶佑博士がノーベル賞を受賞したのも、記憶に新しいところです。因みに免疫チェックポイントはPD-1だけではありません。CTLA-4、LAG-3など複数が発見されており、それぞれに対する阻害剤が開発されています。

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