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2021-05-24

免疫チェックポイント2製品が医薬品売上上位を占める


オプジーボやキイトルーダなど免疫チェックポイント阻害剤がここ5年くらいで急速に普及しています。

薬価を引き下げても高額

2021年4月の国内医薬品売上高は、1位がオプジーボの115億円、2位がキイトルーダの114億円と免疫チェックポイントの2製品が上位を占めました。オプジーボは当初、患者の少ない悪性黒色腫を対象に保険適用されたため、薬価が年間3000万円以上と高額でしたが、やがて患者の多い非小細胞肺がんなど複数のがん種に適用が拡大され、財政を圧迫すると批判された結果、段階的に複数回の値下げが行われ、現在では5分の1になっています。キイトルーダもほぼ同様の効果効能を持ち、薬価の算定やその後の改定の際にはオプジーボが基準になりました。ふたつの医薬品は、がん細胞を直接攻撃するのではなく、がん細胞に抑制されていた免疫を回復させるという新しい作用機序で作られています。 高額なのは事実ですが、 従来の抗がん剤だけでは進行がんの完治は困難であることを背景に、普及が進んでいます。

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