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2021-04-30

廃炉の技術を活用した新たな肝臓がん治療


化学療法の効果の出づらい肝臓のがんに対しては様々な治療が開発されています。

兵糧攻めと放射線の二本立て

福島医科大学と福島大学が共同で取り組んでいる放射線塞栓療法は、原発事故後に培われた廃炉のための技術を活用した新たながん治療です。放射性物質を㎛単位の微小なビーズに閉じ込めて、肝臓の患部に繋がる血管に送り込むことで、栄養を送り込む経路を塞ぎ、同時にそこから発生する放射線でがんを攻撃します。兵糧攻めと放射線の二本立てでがんを叩くわけです。肝臓は解毒の臓器であり、抗がん剤などの化学療法の効果が出づらい部位です。そこで、がんを直接攻撃するために、様々な治療が開発されています。この放射性物質を閉じ込めるビーズには、廃炉の研究で磨かれた放射性物質を取り除く技術が使われています。

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