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2021-04-12

抗がん剤を続けられるかどうかの鍵は体重


抗がん剤は負担のかかる治療なので、長く続ける上では、体力をつけておくことが重要です。

膵臓がん、糖尿病でも糖質を摂取

糖質制限がダイエットや健康法として広まり、がん治療においても糖質を制限することで、がん細胞を兵糧攻めにしようという考え方があります。がん細胞は、正常細胞よりも盛んに分裂し、エネルギーを消費するため、糖質を積極的に摂取するからです。また、糖尿病の患者が膵臓がんになったり、反対に膵臓がんが進行して糖尿病を発症したりすると、糖尿病の治療のために糖質やカロリーを制限するよう指導されます。しかし、栄養が不足すると、体力も体重も落ちます。糖質は熱になり易いので、制限すると体温は低下し、がんと闘う免疫も低下してしまうのです。抗がん剤はがん細胞だけでなく正常細胞も攻撃し、副作用で体力を削られます。体が耐えきれなくなって、抗がん剤を使えなくなる患者は少なくないのです。そこで、膵臓がん、糖尿病であってもむしろ積極的に糖質を摂取させ、体重を増やすことで、抗がん剤を使える期間を延ばし、余命も延ばすことに成功している医師がいます。

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