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2020-11-30

微小なカプセルを使って、がんを狙い撃つ


がん細胞の血管は、隙間が多い
がんの化学療法の課題は、がんだけを狙い撃つことです。抗がん剤はがん細胞だけでなく正常細胞まで傷害し、副作用を招くからです。がん細胞に効率よく抗がん剤を送り込むドラッグデリバリーシステムは、様々なやり方が開発委されていますが、川崎医科大学のグループは、がん組織の血管には隙間が多く、20~200nm程度の大きさの物質が染み出し易いことに着目し、抗がん剤を直径120nmの高分子のカプセルに封入して、肝臓がんのマウスに投与しました。実験では進行を抑えることに成功していますが、このやり方であればがんを効率よく叩けて、抗がん剤の量を減らせて、負担が小さくなるというメリットがあります。

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